本日無事に第61回運動会を終えることが出来ました。ご参加下さったすべての方々に感謝申し上げます。

年少児にとっては生まれて初めての運動会でした。かけっこにお遊戯に、にこにこ笑顔で取り組むことが出来ました(表情とは裏腹に緊張はあったと思いますが)。最後の閉会式まで集中がとぎれず、立派に参加できたことは偉かったと思います。来年の運動会が今から楽しみです。

年中児はリレーのメニューも加わり、体力的にも大変だったと思いますが、流石に日頃の蓄積(徒歩通園プラス山の登り降り)のせいか、疲れを見せることなく、しっかりとお当番リレーでも走れていました。お遊戯も全体で大きな輪になったところがすばらしいと感じてみていました。

年長児はさらにメニューが多かったわけですが、旗体操からリレーに至るまで、流石に年長さんと思わずにいられない、立派な取り組みの連続でした。旗体操は誰もが知っている「ドレミ」の歌でしたが、動きはなかなか複雑でした(全方位から見えるようにという配慮だったと思います)。お遊戯も、園児たちのつくるウェイブが見事で、はっぴ姿もばっちりに合っていました。

リレーについては、練習の段階ではA,B両クラス、勝ったり負けたりの取り組みでした。勝って喜び、負けて涙し・・・の繰り返しでしたが、その都度、勝つことの大切さと、負けてもあきらめずにチャレンジすることの大事さを子どもたちは学んできました(今年はとくに、クラスの垣根を越えてチームを作って対抗戦をするなど、練習の段階で様々な組み合わせを工夫しました)。

以前ブログに書いた記憶がありますが、大人になるとスポーツの取り組みで負けて涙を流す人はいなくなります。少なくとも、今日の「力を合わせて」で負けたチームで涙された人は一人もいません。それが、子どもたちは心からの悔し涙を流すことができるのです。一つの取り組みにかける強い思いを推し量ると、いつまでも失ってほしくない、尊い気持ちだと思います。

話変わって・・・。

私は昔テニス部にいたのですが(それで今日はテニスのラケットを使えると言うことで目玉焼き競争に喜んで出ました)、高校時代に二度悔し涙を流しました。どちらもあと一回勝てば・・・というところで大接戦の末に負けてしまい・・・という話です(笑)。大学ではさすがに泣きませんでしたが、団体戦の大事な試合で負けてしまい、穴があったら入りたくなる気持ちになったときのことは今も忘れません(大昔のことですが、ここぞというところで勝負弱かったのですね)。

スポーツの清々しさは、純粋な勝負が挑める点にあります。勝負するとは、勝つことも負けることも等しく引き受けることです。勝つ喜びも負ける悔しさも、どちらも等しく経験しながら心も体も成長していきます。大人である私たちが、絶対勝てるからという理由で子ども相手に真剣にかけっこをして一等をとっても絵になりません。勝てるか負けるかわからない、ドキドキする相手と勝負してこそ、勝っても負けても学ぶところは大きいものです。

この運動会を通し、園児たちが学んだ事は言葉に言い表せないくらい、大きなものがあったと実感しています。個々の勝ち負けだけでなく、クラスとして互いに励まし合い、心を一つにする経験なども含めればいくら語っても語り尽くせません。

練習段階の話ですが、学年を超えて互いに見せ合い、ともに練習することで、子どもたちは年齢に関係なく、誰もが大きな刺激を得たようです。この良い流れを運動会後の日々の取り組みにも生かしていきたいと考えているところです。

末尾になりましたが、本日ご参加いただき、声援を送って下さったすべての皆様に、あらためて心から感謝申し上げます。ありがとうございました。

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