木曜日のお帰りは第五グループの引率をします。引率を終えて、部屋に戻るとポケットからティッシュ一枚が出てきました。ああそうだったと思い出しました。

列の整列で、年少児のAちゃんがクラス担任の前で泣いています。私でなく、その先生と一緒にいたい、ということなのだそうです。(ちなみにその先生はグループの引率の先生ではありません)。

出発の時点で、「お母さんがいい」という言葉は耳にこびりつくくらい聞いていますが、せっかく家に帰れるのに(笑)、「クラスの先生がいい」というのは初めてに近い経験です。お顔を見たところ、ちょっと疲れが出たのかな、という感触でした。

そこはなんとか私が引き受けて、手をつないでいたのですが、いっこうに泣き止みません。私があの手この手でお付き合いしていると、つかつかとティッシュを手に歩み寄ってくれたのが、年長のお姉さんのBちゃん。

まるでお母さんのように、いや、幼稚園の先生のように、やさしくその子の涙をふきとってあげました。

こうして帰路につくころにはいつもの元気なAちゃんに戻り、互いに冗談を言いながら、笑って家路に着きました。

経験上いえることは、いつかAちゃんがBちゃんのようなお姉さんになるということです。

発表会を一週間先に控え、今は全体に少し興奮気味であったり、反対に少し元気が出なくなったりするお子さんも見られますが、それだけに、発表会が終わると、一回りも二回りも成長した姿を見せてくれる子どもたちです。

自分のやってきたことを信じて、堂々と演じてほしいと願っています(オリンピック選手へのエールを同じですね)。

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