年長組は、連日劇の練習に取り組んでいます。今日は、お誕生会の終わった後に、あるビデオを見ました。

それは、4年前の発表会のビデオで、当時の年長児が今回と同じ「大きな橋」を演じたときのものでした。

ビデオを撮影したとき、場面場面で(たとえば、クマが橋の上でけんかして一緒に谷に落ちるシーンなどで)、当時の観客であった年少・年中のこどもたちの元気な笑い声が入っていました。

しかし、私はビデオを上映しながら、それを観ている園児たちの様子を窺っていたのですが、誰も笑いませんでした。それどころか、姿勢を崩さず(みな正座)、全員が、最後まで食い入るように真剣に映像を見ていたのには驚きました。

劇の最後には、たまたま今日の「お誕生会(幼稚園版)」で合唱した『虹の向こうに』にあわせたお遊戯のシーンが入っていました。

画面にあわせて歌を歌う子がいてもおかしくない、と私は思ったくらいでしたが、誰一人歌を歌うこともありませんでした。

最後の恒例の「やーっ!」の大きなかけ声が画面から子どもたちに向けて発せられるまで、身じろぎせず画面を見つめていたのでした。

明日、明後日は、両クラスの劇の練習に立ち会います。子どもたちは日に日に本番を意識するようになっています。この練習を通して、一人一人の子どもたちが自分のからを打ち破り、大きく雄飛してもらいたい、と願っております。

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