今朝の道すがら、年長の女の子二人が将来の夢を語り合っていました。

「Aちゃん大きくなったら何になりたいの?」、「わたしはアイドル」。「ふーん。わたしは、歌のおねえさんと、ピアノの先生と、スケート選手と、・・・。いっぱいなりたい。」

その後いろいろ話がふくらんでいき、どちらかが、幼稚園の先生になりたいと言ったところ、相手の子がぽつりとひとこと。

「でも、幼稚園の先生は一苦労やで」と(笑)。

そんな会話を聞きながら、私は少し涙の出る年少児さんの手を引きながら、笑わせようとして猫の鳴き声をまねしたりしておりました。

すると、そばにいた年長の男の子の心のどこかにスイッチがはいったようです。ぽつりぽつりと自分が子猫をかっていた思い出を語り始めました。

そのお話は延々と続き、山のてっぺんあたりまでその話しは続きました。涙混じりだった年少児さんたちも、知らぬ間に話しに引き込まれていたようです(途中から涙はとまりました)。

その男の子は、自分と猫との出会い(家族総出で救出した?)、背中に乗せて遊んだこと、好きな食べ物のこと、病気?で一匹がなくなったこと、もう一匹がどんどん大きくなったこと、猫の好きな人にもらわれていったこと、その後も定期的に写真を送ってもらい、今も自分は成長を楽しみにしていること、などです。

大人でもそうですが、心を込めて思い出を語るとき、人は素直になり、周りの心も引きつけます。そんなことを感じながら、今朝はお山の石段を登って参りました。

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