昨日は卒園式の後、保護者の皆様に謝恩会を開いていただきました。お食事会は第一園舎にて。BGMのパワフルパワーは、年長児がお別れ会で歌った曲でした。手づくりのランチョンマットにはお山の幼稚園のイラストが色エンピツで描かれています(記念にとってあります)。

続いて第三園舎に場所をかえ、「お楽しみ会」が始まります。会場はつきAぐみの部屋でした(いつもはA,B両方使います)。つきBぐみの部屋全体が舞台というレイアウトでした。両クラスの境目にある横開きの扉が「幕」の代わりになりました(なぜこうなるのかは後でわかりました)。

オープニングは保護者によるリズムバンド&ハンドベルです。息もピッタリ、どこでどれだけ練習を重ねてこられたことでしょう。リズムバンドは卒園児が年中の時の曲でした。自分のやった曲をお母さんたちが目の前で演奏してくれる!子どもたちは大喜びでした。もちろん、私たち教職員も感激です。

次の演目は先生による「劇」(年長の劇のパロディ版)です。準備の間に保護者による大型絵本の読み聞かせがありました。絵本の効果はてきめんです。しーんと水を打ったように静まり返ります。題名は、すみません、忘れました^^ 内容は幼稚園を卒園し小学校入学を控えた子どもたちの心境にピッタリのものでした。子どもたちはこの比喩に気づいていたように思います。

先生の出し物は私も毎年楽しみにしています。意外な?先生が体当たりの演技を披露されたり、等。私も大いに楽しませていただきました。

続いて、空前絶後のパフォーマンス、「ラッショイ・ワッショイ・江戸の華」~保護者バージョン!の始まりです(昨秋運動会で年長児はこのお遊戯を披露)。毎週旧ほしぐみの部屋で練習を重ねてこられたのはこの踊りだったのか、と思うまもなく、あまりのパフォーマンスの素晴らしさに我を忘れて見入ってしまいました。ともかく、すごい、すばらしい、圧倒されました。(今となっては、ほしぐみの窓ガラスが新聞紙で目隠しされていた日々が懐かしいです)。

演目の間、子どもたちが退屈しないように、きめ細かい工夫がされていました。絵本の読み聞かせの次は、目隠しして箱の中にある「何か」を当てるゲームをしました。トップバッターは Ryoma 先生が指名され、見事に「こんにゃく」を当てました。その後は籤であたった園児が交代してゲームに参加していきます。興奮しがちな子どもたちを穏やかに言葉がけしていただきながら、うまく時間調整をしてくださいました。

続いて私が用意したスライドショーをご披露しました。卒園記念品の一つとして、Ryoma 先生と私が撮りためた写真のファイル3年分(DVD3枚に収めています)があります。全部で5000枚ほどになります。そのうち200枚ほどを選びスライドショーにしました。静止画は動画と違った説得性があると思います。子どもたちから、「あの頃がなつかしいなあ」、「これをみたら、Sora君を思い出すなあ」、「また、あそびたくなってきたなあ」などと声が聞こえ、嬉しく思いました。

次に、園児全員から「歌のプレゼント」がありました。この子どもたちから力強い歌声を聞くのはこれが最後です。続いて、保護者代表より謝辞をいただきました。ありがたいお言葉を胸に刻み、これからもがんばっていきたいと思いました。

私がお話させていただいたことはここで繰り返しませんが、一つだけ補足しておきたいと思います。

小学校に上がり、「評価」との付き合いが始まります。どんな成績がついても「いよっ日本一!」と認めてください。(→「終わりははじまり」の注iv を御覧ください )。数字だけを観るのではなく、その子が何をどう感じ、どう頭を動かして手を動かしたのか。その子になった気持ちで追体験します。親の言葉は自然とその子に一番必要な言葉に生まれ変わるでしょう。

運動会の母子競技を思い出してください。親が先行し子どもを引っ張るのか、子どもに先に走らせ、親が後からついていくのか。

子どもは親が「信じて見守る」限り、親が追いつかないほどの勢いで走り続けます。心配が先走り親が先行すると、子どもは萎縮し、親を追い越すことはないでしょう。

「うちの子は日本一!」本当にそう思えるにはどうするか。

評価が悪くても「できたところを」ともに喜び合う。評価がよくても○は二重丸になるよう復習する。子どもたちは劇の発表を通し、「単に覚えるだけ」ではだめで、「よく覚えていること」が大事だと体験して知っています。

このあたりでとめますが、もし小学校以上の勉強で何か悩みが生じたら、いつでも相談してください。お山の幼稚園の教育は「一生涯保証」です^^

記念品も花束もありがたく、皆さんとお別れをして会場を後にしました。園庭での写真撮影も含め、最後までみなさんありがとうございました。

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