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今幼稚園のお庭は熱いです。どの学年も様々な運動あそびに取り組んでいます。とくに年長児は時間を見つけては縄跳びと竹馬に挑戦しています。

>>2015-09-07(2)
>>2015-09-10
>>2015-09-11
(その一端をご覧いただけます)

今朝も年長児はかばんを置くなり外に出て縄跳びと竹馬の練習をしました。一段落がついて子どもたちも先生も全員無事に部屋に入りました。・・・と言いたいところですが、後片付けの仕上げを引き受けた私の前には、その手伝いを買って出た女の子2人がいます。

ん?まだ誰かがいる!

気配を感じて振り向くと、収納庫の横で黙々と一人竹馬に乗ろうとしては地面に足がつき、また乗ろうとしては足がつき・・・を繰り返している子がいます。男の子です。

顔を見ると目が涙で光っています。

すべてを察した私は、両手で竹馬をもち時間を度外視して練習につきあいました。その最後に、本人にバランスをよく取るように伝えながら、私が手を離しても静止できるようにしました。ほんの1秒ほどでしたが、しっかり自分だけの力で竹馬に乗りながら静止できた、と本人も実感できたようです。ハイタッチを交わした後、女の子2人を加えた3人で部屋までかけっこをして帰りました。

男の子は部屋に入るまで一言も言葉を発しませんでした。私もあえて「がんばれ」とは一言もいいませんでした。

「がんばって乗りたい!」。

ただその一念だけが心を強くつき動かしている。男の子特有の強い気持の動きを今朝ほど感じたことはありませんでした。

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