クラシックというと「古いもの」というイメージがありますが、語源に照らすと「最高のもの」という意味です。

クラシックスという英語は、日本語の「西洋古典」を意味します。つまり、ギリシア・ローマの古典のことです。

私はこの勉強をしたのですが、大学に務めていた時、自己紹介で「西洋古典をやっています」というとき、相手の顔をみながら、わかってくれるか、どうか、いつもドキドキハラハラしました。「ラテン語?」といわれると、「シーザーやクレオパトラの時代の言葉です」と補足したりしました。

音楽の場合、クラシック音楽は幼稚園児も楽器で演奏しますが、学問としてのクラシックスは日本ではまだまだマイナーです。

これをマイナー扱いしているかぎり、この国はずいぶん損をしていると思っているので、私は園児の未来のためにも、クラシックスの普及に尽力したいと考えています。

山の学校は設立当初から古典語を教えてきました。今は若手の先生三人に授業をお願いしていますが、どのクラスも充実した取り組みになっていて、ありがたいことだと思います。

私は、2012年から開いているラテン語講習会の受講生が実数で200人を超え、これも、ありがたく思います。めいめいが、自分の周囲の人に学んだ内容を伝えていけば、いつか日本でも、誰もが気軽にラテン語、ギリシア語を勉強できる環境が整うと思います。

なぜこんなことを書いたり考えたりしているのか、私の考えをもう少し詳しく説明した文章がこちらです。

>>2017-11 「温故知新と西洋古典」

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