この道50年──まえがきとあとがき

まえがき

行き帰り、子供たちと対面しながら後ろ向きに歩きつづけてきた、この道五〇年。

後ろ向きは、振り返れば前向きとなる。

創立五〇年を機にいちど振り返れば、北白川幼稚園のこれからのさらに新しい像(かたち)が見えてくるかも知れない。

古きを温(たず)ねて新しきを求めるため、おこがましくも、私のこの道五〇年の歩みをたどってみることにした。

山下 一郎

編集後記

記念誌といいますと、ふつうは写真がいっぱい入っていて、過去から今日に至るまでの園のあゆみが一目でわかるようなものをイメージしますが、本書はごらんのように文字ばかりです。

写真や年表でなく、生きた父の言葉を通して北白川幼稚園五〇年の歩みをたどってみようという試みです。

父が三〇代のころにまとめた『保父』の中から、「保父誕生」、「小さな恩人」、「二つの墓標」の三編を採りました(一部今回のために加筆修正)。

「保父の由来」、「後ろ向きのきっかけ」、「わが闘病記」、「一〇周年と五〇周年」の四編は今回のための書き下ろしです。

これらをおよその時間軸に沿って並べることで、創立当初のようすから、現在に至るまでの園の歴史を振り返ってみました。

第八章から第一〇章までの三編は、昨年より開設した「北白川幼稚園ホームページ」に収録してある原稿から採りました。

いずれも家庭教育にかんするもので、保護者会で父がお話しした内容が元になっています。

この本は皆様方の温かいお志に支えられてできあがりました。心より感謝申し上げます。

二〇〇〇年三月

山下 太郎

>>第1章

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