子どもたちの遊び

冬休み 夏休みより ちょっとです   園児の作った俳句

いよいよ冬休みも間近です。夏休みより短いとはいえ、子どもたちにとっては――私たちにとってもかつては――クリスマスやお正月といった楽しい出来事が目白押しです。一方、幼稚園がお休みになると、子どもたちが家で(あるいは外で)どのように時間を過ごすか、結構工夫が必要な部分もあります。

たとえば、テレビやビデオ、オモチャやゲームとのつきあい方ひとつとっても、親の考え方がシビアに問われてくるように思います。冬休みに入る前の今こそ、各家庭の方針を再確認していただくよい時期だろうと思います。

本園では、自ら工夫して楽しみを生み出し、それを他人と分かち合える経験をしていただきたい、という願いをこめて、数年前からカプラを導入し、本年度より放課後には先生方によるカプラ教室を開いて参りました。担当の先生は、その日の方針、子どもたちの作品作りや人間交流の様子を日誌にまとめ、それを翌日担当する先生に引き継ぐ・・・といったことを今日まで継続して参りましたが、その成果はカプラ教室のみならず、今後の保育の現場でも生かされていくものと確信しております。

さて、カプラと並んで本園の注目するのは「ひねもす」です 。ふれあいバザー当日の朝、朝日新聞のトップ紙面でも紹介された「ひねもす龍」は、今年のエコプロダクツ2003に出展され、大反響を巻き起こしました。明日、明後日はTVでもこの龍の話題が取り上げられ、その際には本園の(山の学校での)「ひねもす教室」の取り組みも紹介される予定です。

● 18日 11:00~12:00
KBS京都 田淵岩夫 得だねテレビ
● 19日 15::55-16:50
ABC ワイドABCでーす みよ缶 (竜やドームなど、巨大造形物も放映される予定です。)

「ひねもす」の魅力ついて語り出すときりがないのですが、(1)広告用紙をひたすら巻くだけでも楽しい、(2)設計図どおりに組み立てるだけでも楽しい(マジックハンドなどから始めると大人も素直に「おおっ!」と感動できる、(3)自分で設計図を考え、それに基づいて作品を作ることも楽しい・・・。つまり、それぞれのニーズに合わせたつきあい方が楽しめます。

 これを家族の役割分担に当てはめますと、たとえばお父さんが作品の設計図を考え、子どもは広告用紙を巻いていくお手伝いをし、また小学校の兄姉はお父さんの組み立てを手伝う・・・といった情景も想像できます。年末年始、お子さんと家で留守番する機会の多い?お父さんには、子どもとじっくり一つの作品を作り上げるチャンスも多いのではないでしょうか。

また、おじいさん、おばあさんにとって「ひねもす」は昔遊びに通じる懐かしさを感じさせると思います。お孫さんと一緒に作品作りに取り組まれる姿もきっと素敵な「絵になる」と思います。実際、(株)コトの開発コンセプトを伺いますと、そういった家族同士の助け合い、励まし合いのきっかけづくりはじゅうぶん意図しているとのことです。

 と同時に、私は(株)コトの教育に対する熱い思いもよく存じております(話し出すと止まらない)。製品を開発した一番の動機は、子どもたちにTVやゲームを超えた楽しさ――手作りの苦労を乗り越えてつかみとる楽しさ――を体験させたいという思いに尽きます。スタッフ一同は、某ゲームメーカーのヒット商品を次々に開発してきたメンバーであるだけに、このメッセージの持つ意味は大きいと思います。

 私自身、カプラとともに「自分が子ども時代に出会いたかった遊び」として、この「ひねもす」を積極的にご紹介したい気持ちでいっぱいです。そんなおり、「ひねもす」のデザイン開発に関わった元同僚(京都工芸繊維大学造形工学科 櫛勝彦助教授)に「山の学校」(小学生の部)の「ひねもす教室」の立ち上げについてご相談したところ、是非ご協力しましょう、とのことで、子どもと同じ目線でモノを見ることのできる素晴らしい学生スタッフを2名ご推薦頂いた次第です(今年の夏の話です)。

 「ひねもす龍」は、「山の学校」の子どもたちが、そんな大学生スタッフやコトのメンバーと一緒になって作り上げた壮大な夢の結実なのです(3学期は「大きな家をつくろう!」をテーマにしています)。しかし、これは小学生の子どもたちの話であって、私自身の中では、「ひねもすは幼稚園児にはまだ早いのではないか?」という気持ちも正直言ってありました。

 しかし、先日のバザーの中で、幼稚園の子どもたちが無心に「ひねもす」に取り組んでいる姿を見て驚きを覚えました(中には未就園児のお子さんも混ざっていました)。「無理だろうか?」という不安は消え、「ぜひ、もっと「ひねもす」に親しんでもらう機会を作りたい」という気持ちが日増しに強くなりました。

 そこで、本園園児を対象とし、月曜日の放課後(2時から3時)に幼稚園の課外教室として「ひねもす教室」を開きたいと考えるに至った次第です(前置きが長くなりました)。条件的なことは他の課外教室と同様とし、講師は上で述べた学生スタッフ2名(共に学部4回生)、毎回テーマを決めて「ひねもす」の作品作りを行い、それを通して子どもたちが創造の楽しさを経験することを指導の目的とします(指導内容は、1ヶ月ごと事前にお知らせします)。

 今のところ、1月後半2週間、2月4週間、3月2週間の計10回を予定し、1月から3月は短期間ですので入会金なし(新年度4月からは新規・継続を問わず1ヶ月分必要)、月謝は1月2,000円、2月4,000円、3月2,000円を考えています(なお、月曜日2時から3時の「カプラ教室」は従来通り開設します)。

 具体的なカリキュラムについては、この冬休みにスタッフと検討を重ね、それをふまえて、年明け早々に幼稚園の「ひねもす教室」のご案内を出させて頂く予定です。本日は、そのための資料として、アンケートをさせていただきたく次第です。「ひねもす」にご関心をお持ちの方は、ぜひ下記のアンケートにご協力を宜しくお願いいたします(19日終了式までにお持たせいただければ有り難いです)。

PS 私は「カプラ」や「ひねもす」といった、ある意味で新しい、しかし本園の教育理念にも通じる楽しい遊びの取り組みを積極的に進めていきたいと考えていますが、それと並んで重視したいのが、もっと身近な普段の園での遊びです。

 そこには、竹馬、鉄棒、お相撲といった昔ながらの遊びも含まれますし、ただいま園のお庭はこれらの「レトロな」遊びで活気づいています。3学期には、ご家庭ともその楽しさを分かち合えるように園を挙げて色々とカリキュラムの工夫を重ねていこうと考えていますので、ご案内をお出ししたさいには、ふるってご参加いただければ有り難いと存じます。

――――――――――――「ひねもす」アンケート――――――――――――
クラス(      )
園児氏名(         )
○印をおつけください。ご質問があれば、裏面へどうぞ。
・ お子さんは「ひねもす」で遊ばれたことがありますか? → はい・いいえ
・ 園児が「ひねもす」で遊んでいる様子をまとめたビデオ閲覧を希望されますか?→ はい・いいえ
・ 3学期から園で「ひねもす教室」を始めた場合、参加希望されますか? → はい・いいえ

(平成15年12月16日)

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